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〈 富久長 辛口純米 〉
広島県、広島市、安芸津町。
富久長を醸す今田酒造本店は、瀬戸内海・三津湾を臨む港町にあります。
ここは、吟醸酒の父・三浦仙三郎が生まれた土地でもあります。
富久長というお酒の名前は、彼が名付けたもの。
また、今田酒造総本店が掲げるスローガン「百試千改」も彼の言葉です。
杜氏の今田美穂さんは、女性杜氏のさきがけ。
映画「日本酒に恋して」にも出演されていました。
栽培の途絶えた広島の酒米・八反草を復活させるなど、
飲みやすい軟水仕込みの吟醸酒の中でも、
オンリーワンの軸のある日本酒を醸す方です。
辛口純米、香りは控えめ。
お米の香りは、白いごはんというよりは、
玄米のような、穀物を連想させる香り。
口に含むと、リンゴのようなわずかな吟醸香。
そして、富久長の個性である、青味のある香り。
かすかに薫る笹のような、野菜に例えるならレタスでしょうか、
青や緑を連想させる香り。
この香りが、全体の芯となってバランスを整えています。
味わいはとてもさっぱりとした印象。
おだやかな旨味が優しく舌の上に広がり、
次に感じられる苦みが洗い流すように旨味を連れていきます。
この苦みが、とても心地の良い苦み。
お料理をひきたててくれる、ひとさじのスパイスのような存在になっています。
伝統的な和食、素材の味を生かしたお料理と合わせたい食中酒です。
https://www.osaketo-washoku.jp/topics/2023/09/07/677/
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酒蔵さんをお招きして、
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さまざまなお酒を飲んで、
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新潟県魚沼市、豪雪地で「鶴齢」「雪男」などのお酒を醸す”青木酒造”
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